ギャッベの歴史は古く3000年前から使われていた?

ギャッベの歴史は古く3000年前から使われていた?

ギャッベとは、ペルシャ語で目が粗く毛足が長い絨毯という意味があります。
イラン南西部の遊牧民カシュガイ族やルリ族などによって織られる手織り絨毯の略称で、その歴史はおよそ3000年前にさかのぼります。
山岳地帯を移動する遊牧民は、寒暖差のある厳しい環境の中で、家畜である羊の毛をざっくりと織って生活道具として使っていました。
暖かく丈夫なことから、遊牧民の暮らしの中で欠かせない生活必需品となり、代々受け継がれて使用されてきたのです。
イラン国内では誰もが知るギャッベですが、日常的に使う生活道具であるために長い間評価されず、国外でもその価値はほとんど認められていませんでした。
しかし近年では、厚くふかふかしたウールの質感と美しい独特なデザインが海外で人気となり、ギャッベの市場は拡大し品質も向上してきています。
イランのペルシャ絨毯の市場では、重くて粗い形から「ゴミ=garbage」として世間から注目されることのない商品だったギャッベ。
その歴史の中には、厳しい環境でたくましく生きる遊牧民たちの発見や工夫、想像力や創作力など、人々の生きる知恵がふんだんに含まれているのです。

寒暖差の大きい山岳地で育つ羊の毛を使用するギャッベの魅力とは

ギャッベはイランの高原南西部の遊牧民族が、一つ一つを手織りで製作する絨毯のことです。
日本でもデザイン性の高さや、鮮やかな色づかいや機能性の高さから人気を集める存在です。
ギャッベはテント生活を行う遊牧民族がテント内で快適に過ごせるように、厚手に作られていて汚れにも強く丈夫という特徴があります。
ギャッベの製作に使用されるのは良質な羊毛で、保温性が高く羊毛の脂分は汚れを弾きます。
遊牧民族が暮らす山岳地は寒暖差が大きくそこで育つ羊の毛には、自分の体を寒さから守る為にたっぷりと脂分が含まれています。
またラノリンという天然成分が含まれているので汚れに強い特性を持ち、なめらかで美しい質感を持たせることが可能です。
ギャッベは冬の寒さに対する保温性だけではなく、放湿性も優れています。
夏の熱や湿気を放湿するのでいつもサラッとした使い心地で、1年を通して快適に使用することが出来ます。
興味を持ったという人は、どんなデザインがあるのか調べて手にとってみてはどうですか。

ギャッベに関する情報サイト
ギャッベの雑学

このサイトではギャッベの雑学に関する情報をご紹介しています。日本人の多くがまだ知らないこの手織り絨毯の魅力を知れば、部屋に敷きたくなるかも知れません。シンプルな天然素材でできているため、この敷物はホットカーペットや床暖房の上に敷けるというメリットがあります。そのため冬に使用するのにぴったりでしょう。イラン生まれのこの手織り絨毯は、歴史も古いのが特徴です。なんと3000年前から使われていたという話もあります。

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